2000年4月28日(金)07:03

フランス政府は2003年からのEU拡大の目標に固執

ベルリン(ロイター)

 欧州連合(EU)の拡大は、フランスのヨーロッパ担当大臣ピエール・モスコヴィシの言葉によれば、延期してはならない。「できるだけ早く行うべきである」とモスコヴィシは「ハンデルスブラット(商業新聞)」金曜版で語った。これによりモスコヴィシは、ドイツ商工会議(DIHT)から出されていたEU拡大を延期するという要求を退けたことになる。「もちろん一括して加盟期日を設定することはできない。EU加盟候補国は個々に取り扱われる」「しかしフランス政府は、EUが2003年以降新たな加盟国を迎える体制を整える、という目標に固執している」とモスコヴィシは述べた。

 モスコヴィシは、2ヶ月後のフランスのEU議長国就任を控えて、「EU拡大に必要な改革は、計画通り12月初めのニースのEU首脳会談で決定されねばならない」「我々はニースで進展を見なくてはならない」と語り、「フランスは最小限の条約改正では納得しない。フランス政府はニース首脳会談に向け『ヨーロッパ用独仏エンジン』に期待をかけている。ドイツおよびフランスの政府は7月の議長国交替を待たずに、政府協議の成功を確実にするために共同でイニシアチブをとることになるだろう。その際、欧州委員会の縮小や欧州委員の定数に上限を設けることが検討される可能性がある」と語った。

原題:Paris haelt am Ziel der EU-Erweiterung ab 2003 fest